OpenClaw完全入門:個人開発者・副業勢のためのオンボーディングガイド

AI

2026年2月現在の情報。Peter SteinbergerがOpenAIに移籍予定、プロジェクトはオープンソース財団へ移行中。情報は変化が激しいので最新のGitHubも要確認。

OpenClawが気になって調べてみたので、自分用のオンボーディングメモとして残しておく。まだ実際に触っているわけじゃなく、あくまで「調べた段階」の記事なので、取らぬ狸の皮算用みたいな部分はご容赦を。ただ正直に言うと、めちゃくちゃ可能性を感じている。個人開発や副業の文脈で「指示だけ渡して、あとはAIが馬車馬のように動き続ける」という世界が、これで一気に現実的になった気がしている。いつか本格的に使い込んだときに「あの時調べておいてよかった」と思えるように、今わかっていることを整理した。

① OpenClawって何? 3分で理解する

一言で言うと「喋るだけじゃなく、実際に仕事してくれるAI」。

2025年11月、オーストリアの開発者Peter Steinberger(PSPDFKit創業者)が週末ハックで作った「WhatsApp Relay」が起源。それが気づいたらGitHub史上最速クラスで200,000スターを突破した怪物プロジェクトになった。

名前が3回変わった経緯

時期名前理由
2025年11月ClawdbotClaude + Claw の造語
2026年1月27日MoltbotAnthropicの商標申請で強制改名
2026年1月30日OpenClawロブスターの爪 + オープンソース。今ここ

なぜ爆発したのか

2026年1月29〜30日の48時間で34,168スターを獲得。1日あたりの獲得数でGitHub史上の記録を塗り替えた。Kubernetes が100kスターに達するまで3年かかったのに対し、OpenClawは60日で達成。

コンセプトが刺さった理由はシンプルで、「自分のPCで動く、クラウドに依存しない、24時間動き続けるAI」という点。ChatGPTやClaudeに疲れた人たちが求めていたものにドンピシャだった。

何ができるの?

  • WhatsApp / Telegram / Discord / Slack などチャットアプリから話しかけるだけで操作
  • メール整理・返信下書き、カレンダー予約、ブラウザ操作、ファイル操作、シェルコマンド実行
  • Heartbeat機能:定期的に自分で起きてタスクを処理(人間が指示しなくても動く)
  • **スキル(プラグイン)**でどんどん機能拡張
  • 記憶が持続する(MEMORY.mdで会話をまたいで覚えている)

② ChatGPT / Claude / Claude Codeと何が違うの?

ここが一番大事なポイント。

「提案するAI」vs「実際に動くAI」

ChatGPT / ClaudeClaude CodeOpenClaw
できることテキスト提案コーディング特化・自律実行汎用・何でも自律実行
動き方人間が「はい実行」を押すセッション内で並列実行24時間常時稼働
セッション切れ切れたらリセット切れない。ずっと動く
タスク継続毎回ゼロからセッション内のみHeartbeatで自動継続
実行環境クラウドターミナル / IDE自分のマシン(ローカル)
コスト構造サブスク固定サブスク固定APIキー従量課金

Claude Codeとの具体的な違い

Claude Codeはコーディングに特化した並列実行が強い。フロント・バック・テストを同時に走らせて、エラーも自動修正してくれる。ただし「セッション切れたら止まる」。

OpenClawはクロスドメインの自律継続が強い。コーディングだけじゃなくメール、カレンダー、ブラウザ操作、マーケティングドラフトまで横断して動く。しかも寝てる間も動き続ける。

**「馬車馬のように働く」**という表現が一番しっくりくる。タスクが終わったら指示を待つんじゃなく、HEARTBEAT.mdに書かれた次のタスクに自動で移行する。

結論:コーディング9割なら Claude Code で十分。コーディング+全体ワークフロー自動化をしたいならOpenClaw。あるいは両方組み合わせが今のトレンド。

③ 正直なところ、怖くない?(セキュリティの話)

怖い。むしろ怖がらない方がおかしい。

なぜ怖いのか

通常のAIは「提案」までで、最終的に人間が「はい実行」を押す。OpenClawはデフォルトでノー承認で動く。メール送信、ファイル削除、決済まで勝手にやる。

実際に起きた問題:

  • 341個の悪意あるスキルが発見された(2026年2月初旬)。スキルマーケット全体の11.3%が暗号通貨・認証情報を盗む目的で仕込まれていた
  • Prompt injection(悪意あるメール・Webページで AIを騙して悪さをさせる)の被害報告が多数
  • 公開インスタンスが数万台あり「玄関開けっ放し」状態の人が大量
  • CiscoやPalo Altoなどが「セキュリティの悪夢」と警告

OpenClaw自身のメンテナー(Shadow)はDiscordでこう言っている:

「コマンドラインを理解できない人には、安全に使うには危険すぎるプロジェクト」

安全に使うための最低限の対策

  1. 最小権限から始める(読み取り専用、DM限定、承認必須化)
  2. スキルは公式・信頼できるものだけインストール
  3. Docker sandbox + 専用ユーザーで物理的に制限
  4. SOUL.mdに「余計な操作禁止」を明示的に書く
  5. 公開ポートを開けない(Tailscaleなどで閉じた環境に)

④ 個人開発・副業でどう使えるか

正直に言うと、「普通の生活で作業量がそんなにない人」にはオーバーキル。でも以下のパターンにハマる人には強い。

パターン1:個人開発の爆速化

OpenClawのsub-agentを並列で走らせてコーディングを分担。

メインエージェント
├── Sub1: フロントエンド実装
├── Sub2: バックエンドAPI
├── Sub3: テスト自動生成
└── Sub4: ドキュメント更新

寝てる間に進捗が進んでいて、朝起きたらTelegramに「昨日はここまで終わったよ、次はこれやる?」と報告が来ている状態。

パターン2:コンテンツ・副業の自動化

  • Heartbeatで定期的にトレンドリサーチしてネタ出し
  • スクリプト生成 → Remotion(ReactベースのOSS)で動画ドラフト作成 → 確認してから公開
  • SNS投稿の下書き自動生成

パターン3:セットアップ代行ビジネス(一番すぐ稼げる)

皮肉だけど現実的。OpenClaw自体は無料オープンソースなのに、「触り方を知っている人」が稼いでいる。

  • セットアップ代行:$3,000〜$5,000 + 月額$500メンテが相場
  • 技術がわかる人間が「家まで行ってセットアップ」するだけで7桁ビジネスになった報告あり

ただし注意点

「月$0〜$750のサプライズ請求」問題がある。OpenClawはオープンソースで無料だが、裏で動いているのはAnthropicやOpenAIのAPIで完全に従量課金。Heartbeatを回しすぎるとトークンが爆発する。コスト管理は必須。

⑤ 環境構築:何が必要でどれくらい大変か

選択肢は3つ

A. QuickClaw(quickclaw.xyz)— 一番楽

非技術者向けの有料ホスティング。Telegramのボットトークンを貼るだけで60秒デプロイ。

  • Starter: $19/月(自分のAPIキーを使う)
  • Pro: $39/月(クレジット込み)
  • 年払いで2ヶ月分お得

設定不要でOpenClawのフル機能が使える。「Mac Miniが届くまでの間に試す」「設定地獄から逃げたい」ときの選択肢。

B. VPS(Hetzner / DigitalOcean / Linode など)— 中間

月$5〜$15程度のVPSを借りてDockerで動かす。24時間稼働させたいがローカルマシンは使いたくない場合。DigitalOceanは1-ClickのOpenClawデプロイも提供している。

C. Mac Mini ローカル自ホスト — 一番強い

Heartbeat・常時稼働・全権限という意味ではこれが最強。M4 Mac Miniなら十分なスペック。ただし設定の難易度が一番高い。

インストール自体は簡単

curl -fsSL https://openclaw.ai/install.sh | bash

一行で終わる。ただしその後が本番

  • openclaw.json でツール・スキルを有効化
  • APIキー(Anthropic / OpenAI / Geminiなど)の設定
  • Telegram / Discord連携(ボット作成→トークン→ペアリング)
  • セキュリティ設定(承認必須化、sandbox化)

難易度の実態

割合状況
10〜30分で終わった約30〜40%QuickStart選択、Telegramトークン貼って完了
数時間〜数日かかった約50〜60%Dockerエラー、ポート開放、API設定ミスで詰まる
諦めた約10〜20%非技術者、複雑な環境、WhatsApp OAuth地獄

⑥ 一般ピーポーの反応:リアルな声

熱狂派(1月末〜2月初旬)

「iPhoneモーメントだった。ChatGPT登場以来、初めて未来を感じた」

「Claude Codeの課金込みサブスク + OpenClawで、自律的にテスト走らせてエラー解決してPR開いて待機、が普通になった」

「起きたら昨日止まってたところから続きがやってあった」

懐疑派・現実派(2月以降)

「セットアップ地獄。3日費やして諦めた」

「月$750の請求来てビビった。Heartbeat回しすぎた」

「作業量がそんなにない人間には正直オーバーキル」

「341個の悪意あるスキルの話聞いてから怖くて触れない」

Redditのセンチメント変化

1月末は「神ツール」「AGIじゃん」という絶賛一色。2月初旬のセキュリティインシデント後は「便利だけど怖い」「エンジニア以外は手を出すな」という声が増えている。

まとめ:結局、使うべきか?

タイプ結論
ガチ個人開発者(毎日コーディングしてる)試す価値あり。Claude Codeと組み合わせると最強
副業でコンテンツ・自動化したいQuickClaw $19で試してから判断
「面白そう」だけで特に作業量がない今じゃなくていい。必要になってから
非技術者メンテナーが「危険すぎる」と言ってる。やめとけ

最新状況(2026年2月21日時点)

Peter SteinbergerがOpenAIに移籍(2月14〜15日発表)。OpenClawはオープンソース財団に移行予定で、プロジェクト自体は継続する。OpenAIの影響が強くなることを警戒するコミュニティの声もあるが、MITライセンスで続くことは確定している模様。

参考:openclaw.ai / GitHub / QuickClaw

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